おぐに黒大豆 天空の豆畑
Oguni Black Soybeans
PROJECT No. ー 059
おぐに黒大豆は、熊本県小国町西里地区の中尾集落だけに伝承されてきた小さな黒い大豆です。
かつては中尾集落全体で栽培されていましたが、2010年ごろから財津ミズ子さんだけが栽培を守り続けています。
標高700mの地にある集落で伝承されてきたおぐに黒大豆は、強い伸育性と耐寒性に特長があります。
財津さんは、7月下旬に種をまき、11月下旬に収穫したあと、冬の間に集落の産土神である熱田神社に湧く温水に浸けて、もやしをつくります。
太く長い大豆もやしは、長寿を祝う縁起物として、お正月のお雑煮に欠かせない食材であり、中尾集落に受け継がれた大切な食文化です。
1年間を通して撮影し、1本の動画にまとめました。
2016年、おぐに黒大豆は、世界農業遺産阿蘇の「伝えたい阿蘇の農業遺産資源」に登録されました。
撮影・編集:中島昌彦
制作統括:吉本清隆(http://www.yoshimoto-design.jp/ )